【前回まで】

ウシジマが少年院から出てきたころの話が続いています。

 

少年院から出てきて真面目に働こうとしているウシジマ。

 

柄崎と加納は獅子谷兄弟の兄が社長を務める闇金シシックで働いていました。

 

獅子谷社長に言われてウシジマに誘いをかける柄崎ですが、ウシジマは断ります。

 
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そして、獅子谷社長は、柄崎を連れて直接ウシジマの家に向かう、というのが前回まででした。

 

 

【今回】

自分の部屋でガラケーを開いては閉じるのを繰り返すウシジマ。

畳の上にガラケーを置きます。

 

部屋にはまだ家具がなく、うさぎが二匹いるだけです。

 

ウシジマ(退屈だ。)

 

一方、獅子谷達が乗った車がやってきます。

 

柄崎「獅子谷社長、ウシジマの家に着きました。」

 

獅子谷社長「よし。、、、柄崎、部屋まで案内しろ。」

 

柄崎「はい。」

 

獅子谷社長「海老名、お前も来い。、、、おい海老名! 返事は?」

 

海老名「ぐあ、いっ、、、」

獅子谷社長「あ。耳痛すぎてそれどころじゃねーか。」

 

獅子谷甲児「兄貴、加納は?」

 

加納は後部座席の後のスペースで黙って座っていました。

 

獅子谷社長「あ。加納いたの忘れてた。加納は社内で存在感出せ。影薄すぎ。」

 

獅子谷社長はスライドドアをあけて車を降ります。

 

「行くぞ甲児。」

 

獅子谷甲児「ああ。」

 

柄崎が先頭でウシジマのアパートの階段を上ります。

 

そして、柄崎がドアをノックしようとすると、、、

 
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突然ドアがあいてウシジマが出てきます。

 

ウシジマは獅子谷社長を見て言います。

「なんの用だ?」

 

獅子谷社長「お前がウシジマか?、、、部屋狭いな。お。」

 

獅子谷社長はウシジマの部屋の中を見ます。

 

「お。うさぎ飼ってんのか! 名前なんつーの?」

 

ウシジマ「、、、」

 

獅子谷社長「どんなセンスで付けてんのかすげー気になるんだけど。」

 

ウシジマ「近所迷惑なんで帰ってください。」

 

獅子谷社長「ウシジマ。シシックで働け。」

 

ウシジマ「、、、」

 

獅子谷社長はウシジマに顔を近づけて言います。

 

「考えるな。お前に断る選択肢はねえ。」

ウシジマは車に乗せられます。

 

そして、どこかの工場街の広場のようなところに行きます。

 

獅子谷社長「誘いを断るならお前の顔写真まわして懸賞金をかける。街に出るたび誰かに襲われ、街に住めなくなるぞ。シシックで働けば柄崎みてーなボンクラのガキがローンも組まずに値の張る新車買えるんだ。」

 

「大金を掴むと世の中の見え方が変わる。コンビニで買い物するとき値段じゃなくカロリー表示で選ぶようになる。付き合う人間、行く店、受けるサービス、所有物。全く別の世界が広がっていく。」

 

「シシックはこの先どんどん成長し続ける。組織強化に優秀な人間が必要だ。俺達の組織はいずれ街を裏から支配する。ヤクザになんかにもうデカい顔させねえ。」

柄崎「ウシジマ。シシックに入れよ。一緒に金融屋やろうぜ!?」

 

ウシジマは黙っています。

 

獅子谷社長「よし。入社テストだ。、、、柄崎の耳を切れ、ウシジマ。」

 

ウシジマ「何故ですか?」

 

獅子谷社長「理由なんてどうでもいい。俺の命令をお前が聞くか、聞かないか。それだけの話だ。やれウシジマ。」

 

 

ウシジマは獅子谷社長からカッターナイフを受け取ります。

 

ウシジマ「柄崎、耳出せ。」

柄崎は震えています「は? 冗談だろウシジマ。」

 

ウシジマ「人ん家の住所をペラペラしゃべってお前は俺を売ったんだ。選択次第で俺は刑務所か病院送りになる。、、、お前は目の前のちょっとした面倒を避けて、自分で考えずにいいなりになった。耳切られるぐらいの覚悟は持って行動しろよ。柄崎」

 

つづく。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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